■ヨム・へラン出演の必見映画3本!ラ・ミラン主演『市民捜査官ドッキ』ほか
ヨム・へランの映画デビューは、ソン・ガンホの地位を決定的なものにした『殺人の追憶』(2003年)。当時20代後半なのに中学生の母親を演じていた。筋金入りの老け役である。
以降、30作以上の映画に出演しているが、『アイ・キャン・スピーク』(2017年)、『ガール・コップス』(2019年)、そして昨年末、日本でも公開された『市民捜査官ドッキ』、はとくにおすすめだ。
『アイ・キャン・スピーク』では、暗い過去をもつ主人公(ナ・ムニ)の心の支えとなる食料雑貨店(シュポ)の主人を演じた。釜山訛りも流暢で、イ・ジョンウンに匹敵する方言の達人である。いっぽう、『ガール・コップス』では、警官役のラ・ミランとイ・ソンギョンを見張る、厳しいがコミカルな上長を演じた。彼女が出演している作品のなかでは比較的気楽に観られる作品だ。
『市民捜査官ドッキ』ではラ・ミラン扮するクリーニング店職員の同僚を演じた。気丈な朝鮮族(韓国系中国人)の役だが、全羅南道や済州同様、辺境出身の生活力のあるキャラクターはヨム・ヘランの十八番だ。
『おつかれさま』でギラッと光って見せたヨム・ヘランは、イ・ジョンウン(1970年生まれ)やラ・ミラン(1975年生まれ)同様、遅咲きのスターだが、主役を演じる日は遠くないだろう。

●配信情報
Netflixシリーズ『おつかれさま』独占配信中
[2025年/全16話]演出:キム・ウォンソク『ミセン ー未生 ー』『シグナル』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』 脚本:イム・サンチュン『サム、マイウェイ〜恋は一発逆転!〜』『椿の花咲く頃』
出演:IU『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』、パク・ボゴム『雲が描いた月明り』『青春の記録』、ムン・ソリ『私たちの人生レース』、パク・ヘジュン『夫婦の世界』、オ・ジョンセ『サイコだけど大丈夫』、ヨム・ヘラン『マスクガール』、ナ・ムニ『怪しい彼女』、イ・ジュニョン『恋するムービー』