韓国の農村を舞台としたヒーリング効果抜群のドラマ『都会の部長 田舎へ行く ~異動先はシムウミョン ヨンリリ~』。家族とともに農村ヨンリリに移住させられたソウルの会社員テフン(パク・ソンウン)一家が、山積する問題を解決していくヒューマン物語だ。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『都会の部長 田舎へ行く』家出した奥さんを癒した即席ビビンパの味
一家が抱える問題のひとつに、都市生活者と農村生活者のカルチャーギャップがあった。しかも、テフンの勤める会社はヨンリリとは因縁があり、村長をはじめとする村人とテフン一家は折り合いが悪い。歓迎ムードとは程遠かった。
しかし、第8話ではテフン一家が家族崩壊の危機に陥ったのをきっかけに、村の人たちから思わぬ助け船が入ることになった。
長男ジチョン(イ・ジヌ)の進路問題で、夫テフン(パク・ソンウン)と口論の末、家を飛び出した妻ミリョ(イ・スギョン)を受け止めてくれたのは、意外にも村長(イ・ソファン)の妻ヘソン(ナム・グォナ)だった。
ヘソンはミリョを家に招き、白飯の入った大きなボウルに常備菜(ミッパンチャン)を放り込む。シイタケ、ゼンマイ、切り干し大根、青菜などなど。そこにコチュジャンを加え、ゴマ油をふりかけて、スプーンを両手で持って豪快にかき混ぜる。即席ビビンパである。
「今日のはゴマ油が違うのよ。早く食べなさい」と言いながら、遠慮しているミリョに「あ~ん」させスプーンで食べさせようとするヘソン。
この場面を見て多くの韓国人が食欲を刺激され、「冷蔵庫に何があったかな?」と思ったはずだ。
日本から韓国に来る旅行者の多くは、ビビンパと聞くと飲食店でメニュー化されたものを思い浮かべると思うが、ビビンパはそもそも「混ぜごはん」のことなので、あり合わせの食材を白飯や五穀米と混ぜる即席の家庭料理でもあるのだ。