■島流しの地
『エージェント・キム』で二人が半泣きになったのは、自分たちが放り出されたところがソウルから物理的に遠いからだけではなかったかもしれない。海南のある全羅南道は過去、流刑地、島流しの場所だったのだ。
朝鮮王朝時代、政争に敗れ流刑(島流し)にされた兄弟の余生を描いた映画『茲山魚譜 チャサンオボ』で、兄(ソル・ギョング)は全羅南道の離島、黒山島に、弟(リュ・スンリョン)は海南の東隣の康津(カンジン)郡に流された。
最近のドラマでは、『孤島のエリートドクター』で若い医師が、不本意にも兵役代わりの勤務を命じられた場所が全羅南道の離島だった。
流刑地は全羅南道のような南方ばかりではない。ユ・ヘジン主演で1600万人以上を動員した大ヒット映画『王と生きる男』では、若き王(パク・ジフン)が韓国の北東部、江原道の寧越(ヨンウォル)に流された。
そして、『エージェント・キム』の主人公キム(ソ・ジソブ)が生まれ育った朝鮮半島最北端の厳寒の地、咸鏡北道(ハムギョンプッド)は、もっとも重い罪を犯した者が送られる黒山島、済州と並んで最も過酷な流刑地だった。
●配信情報
Netflix『エージェント・キム: リアクティべーティッド』独占配信中
[2026年/全10話]演出:イ・スンヨン、イ・ソウン 脚本:ナム・デジュン
出演:ソ・ジソブ、チェ・デフン、ユン・ギョンホ、チュ・サンウク、ソン・ナウン、キム・ソンギュ、イ・ジェヨン、ウォン・ヒョンジュン、パク・チヌ、チョ・ボクレ