韓国時代劇は、朝鮮王朝時代の宮廷劇が多い。そこで描かれるのは、王位継承の事件、国王の動向、側室の暗闘、そして、高官同士の熾烈な権力闘争などである。同時に、各ドラマでは重厚な歴史が描かれていく。こうした時代劇の傑作をランキングにしてみた。果たして、お気に入りの作品は何位にランクされているだろうか。
■歴史人物たちの野望と無念が交錯する群像史劇では、珠玉の情景が途切れなく連続していく
●10位/『イ・サン』(2007~2008年)
22代王のイ・サン(イ・ソジン扮)が幾多の苦難を乗り越え聖君へと至るまでの軌跡が起伏に富んだ展開で描かれている。祖父の英祖(イ・スンジェ扮)からの苛烈な教えをはじめ、王位継承者としての苦闘、玉座に就いてからの治世、政敵との息詰まる暗闘などが興味深く取り上げられている。
●9位/『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』(2020~2021年)
大統領官邸で腕を振るう凄腕の料理人が何者かの策略で追跡を受けて水中に転落するところから幕を開ける。覚醒するとそこは朝鮮王朝時代の宮廷であり、魂のみが哲仁(チョリン)王后(シン・ヘソン扮)の肉体に宿っていた。その奇想天外な筋立てが面白い。本来なら気高くあるべき王妃が、がさつで破天荒な振る舞いを見せる様子はまさに抱腹絶倒だ。
●8位/『王になった男』(2019年)
子役として類まれなる表現力を示してきたヨ・ジングが、成熟した役者として歴史劇の難役に挑んだ。それが光海君(クァンヘグン)と道化師ハソンという1人2役だった。君主の身代わりとなった男が次第に民衆のための善政に取り組んでいく過程が深く胸を打つ。
●7位/『トンイ』(2010年)
ハン・ヒョジュ扮する主人公トンイ(史実における淑嬪崔氏〔スクピンチェシ〕)の生命力にあふれた躍動的な姿がひときわ目を引く。正史を巧みに織り交ぜたエピソードの数々が精巧であり、作品に重層的な奥行きをもたらしている。
●6位/『雲が描いた月明り』(2016年)
世子イ・ヨン(パク・ボゴム扮)は卓越した知略で次期国王たる器量を証明する。キム・ユジョンが演じるヒロインは内侍(ネシ)と偽って仕えるという型破りな設定のもと、大人の俳優へと飛躍した彼女が画面に鮮やかな彩りを添えている。19世紀前半における朝鮮王朝の複雑な内部事情を浮き彫りにした手腕も見事である。