●5位/『宮廷女官チャングムの誓い』(2003~2004年)
イ・ヨンエが至高の主人公チャングムを演じ、人間の叡智とも呼ぶべき濃密なストーリーに心を揺さぶられる。とりわけ、チャングムとハン尚宮(ヤン・ミギョン扮)が織りなす崇高なる師弟の絆は感動的だった。加えて、劇中の随所に散りばめられた名セリフの数々が作品の価値をさらに高めた。
●4位/『王女の男』(2011年)
パク・シフとムン・チェウォンが演じた主役2人が、許されざる悲恋の行方を見事に昇華させている。実在の歴史的人物たちの野望と無念が交錯する群像劇では、珠玉の情景が途切れなく連続して圧巻の仕上がりだった。
●3位/『赤い袖先』(2021~2022年)
イ・セヨンが演じた女官ソン・ドギムが、主体性を持った1人の人間として躍動する姿が鮮烈な印象を残す。イ・サンに扮したジュノ(2PM)の迫真の演技力も秀逸である。ドラマで描かれた2人の無償の愛は、まさに至上の叙事詩と呼ぶにふさわしい。内容的には歴史観の構築が盤石であるのに加え、光と影の対比を活かした流麗な映像美がひときわ素晴らしかった。
●2位/『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』(2024~2025年)
特権階級からの苛烈な仕打ちから逃れた最下層の娘クドク(イム・ジヨン扮)が名家の令嬢オク・テヨンへと生まれ変わっていく。やがて彼女は法理に通じた弁護人となり、市井の民を次々と窮地から救済する。仇へ報復する機会を得ながらも、法の理を尊び自分の怨恨を封印する気高い姿勢には感嘆させられる。
●1位/『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』(2023年)
通訳官のイ・ジャンヒョン(ナムグン・ミン扮)と名家の令嬢ユ・ギルチェ(アン・ウンジン扮)。2人の至上の愛が動乱の世で翻弄されるさまが濃密に描かれている。同時に、激動の歴史的動静を追体験するうえでこの上ない時代劇だ。とりわけ、捕虜と誤認されて清国で囚われの身となったギルチェをジャンヒョンが救出するプロセスこそが本作最大のヤマ場となっていた。