『暴君のシェフ』の人気俳優イ・チェミンをはじめ、男性タレント4人が真冬、韓国で3番目に高い山「雪岳山(ソラクサン)」登山に挑戦するスポーツリアリティ番組『なんで俺らが山登り』は、『花よりおじいさん』『三食ごはん』シリーズで韓国独自のリアリティショー形態を確立したナ・ヨンソクPDチームの制作だけに、予想以上のおもしろさだ。
■Netflixバラエティ『なんで俺らが山登り』笑いを取るのはシンガーソングライターのカーザガーデン、運動嫌いで旅の情緒を解さない
本作の登山メンバーは、シンガーソングライターのカーザガーデン。JYPエンターテインメントの4人組バンド、DAY6のドラム担当ドウン。ALLDAY PROJECTのメンバーで歌手やモデルとして活躍する万能アーティスト、ターザン。そして、『暴君のシェフ』の美食家の王役で注目された若手俳優イ・チェミン。
『花よりおじいさん』の海外旅行メンバーの一人、ペク・イルソプがそうだったように、リアリティショーには崇高な目標を共有できない問題児が欠かせない。その意味で、年長で肉付きのよいカーザガーデンは期待通りのキャラクターだった。
「ソウルの峨嵯山(アチャサン)での練習は楽勝だった」
雪岳山での足慣らしが始まるやいなやカーザガーデンが発したこの言葉には笑わせられた。
峨嵯山はソウル東部にある標高300メートルにも満たない里山だ。軽登山の対象にもならず、子連れのハイキングコース、カップルのデートコースである。
ホン・サンス監督の映画『教授とわたし、そして映画』では、女子大生に扮したチョン・ユミがイ・ソンギュン扮する大学講師やムン・ソングン扮する大学教授といちゃつきながら歩いたり、マッコリを飲んだりしたところである。ぬるいにもほどがある。
とはいえ、ふだんまったく運動しない者にとっては、標高300メートル以下の山でも過酷である。筆者は真夏、ソウルの飲み仲間に「マッコリを飲む前に軽く運動しよう」と言われ、ソウル駅前から南山(標高約270メートル)のソウルNタワーのあるところまで歩いて登らされ、へとへとになってしまったことがある。