●最近人気の野菜ホットク(ヤチェホットッ)

 小麦粉やもち米の生地を丸く焼いたホットク(ホットッ)。シナモン風味の黒蜜やナッツが入った甘いものが一般的だが、この十数年、タマネギやニンジンなどの野菜やタンミョンの入った野菜(ヤチェ)ホットクが人気だ。南大門市場には行列店がいくつかある。

南大門市場の行列店のヤチェホットッ

●もちっとした食感のクァベギ(もち米ツイストドーナッツ)

 日本のツイストドーナッツと見た目は似ているが、クァベギはもちもちっとした食感が特徴。筆者も子供のころよく食べた。広蔵市場に人気店があるが、独立門駅の南東方向にある霊泉市場で40年以上の歴史を誇る「達人(ダリン)クァベギ」がおすすめだ。防腐剤などを使わない昔ながらの製法が人気で、昼頃に売れ切れてしまうこともしばしば。

左がクァベギ、右がパッドノッチュ(あんドーナッツ)

●ビールのつまみにもぴったり!キムマリ(春雨の海苔巻き揚げ)

 キムマリとは、タンミョン(春雨)とあり合わせの野菜を海苔で巻いて揚げたもの。カリッとした食感と香ばしさが特徴で、筆者はシュポ(個人経営の小さな食料雑貨店、韓国式角打ち)でビールのつまみにするのが好き。家でも簡単に作れるので一度試してみてほしい。

タンミョンだけを巻いたシンプルなキムマリ