■鐘路3街エリアから世運商街にかけての散歩がおすすめ

 鐘路3街駅の1~2番出入口の脇を通る鐘路大通りの向かい側、15番出入口の南側ブロックには、日本からの旅行者に人気のある焼き魚専門店「全州食堂」や、NHKの居酒屋番組でも取り上げられたシュポ(韓国式角打ち)の繁盛店「ソウル食品」がある。この辺りには「ベニューG」や「グリッドイン」など日本の旅行者がよく利用するコンパクトなホテルも点在している。

 15番出入口のある歩道を西方向に百メートルほど歩き、韓国式トーストのチェーン店「issac」の角を左折すると、右手に見えてくる真っ赤な店が、ソン・シギョンが松重豊を案内した中華料理店「西湖荘(ソホジャン)」だ。

 ソン・シギョンが言っていたように、昔ながらのオーソドックスなチャジャンミョンジャージャー麺)が味わえるので、本場の韓国式中華料理デビューにおすすめである。

韓国の国民食、チャジャンミョン

 

 多面的な魅力をもつ鐘路3街は、今や聖水洞(ソンスドン)と並ぶソウルの注目エリアだ。徒歩5分の距離には『ヴィンチェンツォ』『シスターズ』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』など、数多くのドラマや映画に登場する世運商街ビル群もあるので、ソウルに来たらぜひ訪れてみてほしい。

数多くのドラマの舞台となった世運商街ビル群のなかの清渓商街ビル

●鐘路3街の基本情報

 中高年男性憩いの場(タプコル公園)、屋台街(鐘路3街駅3~6番出入口付近、観水洞付近)、スタイリッシュなカフェレストラン街(益善洞、西スンラギル)、ゲイバーが並ぶ路地(楽園洞北部)、ドヤ街(敦義洞南部)などが共存するカオスな街だ。

 ここ数年、日本のガイドブックに登場するようになった古民家を改装したカフェレストラン街・益善洞(イクソンドン)は鐘路3街の中心部にある。法定洞としては、楽園洞、敦義洞、益善洞、鳳翼洞、廟洞、臥龍洞、観農洞、雲泥洞、慶雲洞、観水洞が鐘路3街に含まれる。