食通のバラード歌手ソン・シギョンと、食べることが大好きな女優の三吉彩花。韓国人と日本人、二つの視点で韓日の食べ物を検証するNetflixグルメ番組『隣の国のグルメイト』シーズン6の第10話では、二人がソウルから車で90分の郊外、京畿道・楊平(ヤンピョン)郡の専門店で、緑豊かな背景をバックに山菜料理の数々を楽しんだ。

■『隣の国のグルメイト』にも登場!山菜料理が身近にある韓国

「日本の人は山菜料理の店によく行きますか?」

 過去、韓国リピーターに何度か訊ねたことがあるが、「いえ、韓国でしか行ったことがありません」と答える人が多かった。

 山菜料理店はどうやら日本より韓国のほうが一般的らしい。首都ソウルでも、たとえば日本の旅行者になじみ深い仁寺洞エリアには、古株の山菜料理店「山村」があるし、曹渓寺脇の大通りを挟んだ向かいのビル5階には精進料理店「バルウコンヤン」がある。

ソウルの人気店「バルウコンヤン」の精進料理

 また、韓国リピーター向けの観光コンテンツ、テンプルステイ(宿坊体験)に参加すれば毎食、否応なしに山菜料理(精進料理)をいただくことになる。『伝説のキッチン・ソルジャー』でパク・ジフンが扮したキッチン・ソルジャーならぬ、料理好きのキッチン・モンク(僧侶)がいる寺に当たればラッキーだ。彼らは修行の一環として山に親しみ、山菜採りをしたりする。

テンプルステイで供された蓮の葉包みごはん

 韓国は首都ソウル中心部から山が近く、軽登山も盛んだ。韓国人の山岳信仰の強さも山菜料理を身近なものにしているかもしれない。山菜料理を食べるとき、「山の気をいただく」という言葉をよく使うのもそのせいだろう。機内食に山菜が使われたりするのも、関心の深さの表れかもしれない。

 ソン・シギョンが「(緑豊かな土地に来ると)より深く呼吸ができる」と言っていたように、地方、特に山深い韓国東北部、江原道(カンウォンド)や慶尚北道の北部、全羅北道の東部に行ったら、かならず山菜料理店に行ってみてほしい。

エアプサンの機内食にも用いられたことがある山菜、コンドゥレナムル(コウライアザミ)
ソ・ジソブが訪れた山菜料理店の前菜。左下がツルニンジン(トドッ)