Netflixヒット作『ドクターランプ』最終回では、ハヌル(パク・シネ)の甘えん坊でお調子者な弟バダ(ユン・サンヒョン)が、叔父テソン(ヒョン・ボンシク)から伝授された料理を、家族やジョンウ(パク・ヒョンシク)に食べさせるシーンがあった。
その料理こそ、テソンの切り盛りする店の名前にもなっている「ミルミョン」だ。
ミルミョンとは、いったいどんな食べ物なのか。
■Netflixヒット作『ドクタースランプ』に登場した料理「ミルミョン」とは?
ミルミョンの「ミル」は「小麦」、「ミョン」は「麺」のこと。簡単に言うと、そば粉の割合が多い麺の代わりに、小麦粉がメインの麺を使った冷麺のことだ。
ミルミョンは釜山の名物料理で、国際フェリーが発着する釜山港の北東部・牛岩洞に老舗が、チャガルチ市場近くの南浦洞に有名店がある。
ラーメンなどで小麦粉の麺に慣れた者には、そば粉をメインとした高級感のある平壌冷麺より食べやすいかもしれない。実際、ソウルの専門店で本格的な平壌冷麺を食べると12,000~16,000ウォンするのに対し、釜山のミルミョンは専門店でも8,000~9,000ウォンと手頃である。
ミルミョンを食べたことのない人は、日本の山形県や福島県などで食べられている冷やしラーメンを想像するとよいかもしれない。
ただ、麺の上にかけられるソースは韓国的な甘辛いもので、店によっては韓方(漢方)の生薬を使っているので、スープの味は日本の冷やしラーメンとはだいぶちがう。
トッピングは豚肉スライス、茹で玉子、キュウリやダイコンなどで、冷麺とあまり変わらない。