Netflix日韓グルメバラエティ『隣の国のグルメイト』シーズン7の7話では、北海道から一気に南下し、韓国南端の済州道(チェジュド)編に突入。食通のバラード歌手ソン・シギョンが、休養中の三吉彩花の代わりに女優でモデルの松井愛莉とコンビを組み、済州東端に位置する景勝、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)を望む海女の食堂で海の幸を楽しんだ。
■数多くの名作、話題作の舞台となった済州
済州はもともとソウル、釜山に次いで日本人に人気の観光地だった。さらに韓流ブーム以降、イ・ビョンホン主演『オールイン 運命の愛』、チェ・ジウ主演『連理の枝』、チョン・ドヨン主演『初恋のアルバム 人魚姫のいた島』、オム・テウン&ハン・ガイン主演『建築学概論』、イ・ビョンホン&シン・ミナ出演『私たちのブルース』、パク・ウンビン主演『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』、チ・チャンウク&シン・ヘソン主演『サムダルリへようこそ』、2PMジュノ&少女時代ユナ主演『キング・ザ・ランド』、IU&パク・ボゴム出演『おつかれさま』など、数多くのドラマや映画の舞台、ロケ地となってきたため、日本での認知度はさらに高まっている。
なお、日本の人はチェジュドと聞くと、「済州島」という漢字を連想する人が多いようだが、実際の住民の多くは「済州道」と認識しているので、日本人の「済州島」表記に違和感を覚える人が多い。なお、「道(ド)」も「島(ド)」も同じハングル(発音)である。
また、この二十余年間で、済州道は済州特別自治道、江原道は江原特別自治道、 全羅北道は全北特別自治道に名称変更されたが、これらはあくまで行政上の変更だ。市井の人々は今も済州道は済州道、江原道は江原道、全羅北道は全羅北道(または全北)と呼んでいる。
■済州で53年間、海女を続けたオモニの海鮮食堂
済州道の文化を語る上で、海女の存在は欠かせない。海女は海に潜って、高級食材のアワビなどを獲る。
日本の沖縄にも似たようなところがあるが、男性が享楽的でのんびりしている地域、男性が遠洋漁業などで長期間家を空けることが多い地域では、生活力のあるたくましい女性が活躍し、苦労もする。
『初恋のアルバム 人魚姫のいた島』でチョン・ドヨンが演じた海女、コ・ドゥシムやハン・ジミンが『私たちのブルース』で演じた海女、ヨム・ヘランが『おつかれさま』で演じた海女はその好例。
『隣の国のグルメイト』でソン・シギョンたちが訪れた「ペッキ海女エチプ」も、そんな苦労人の海女が切り盛りしている店だ。